T師兄語録 5

蟷螂拳は分筋破骨」

肉を裂き、筋を切り、骨を折る。そのために必要な
スピードやパワーや鋭さ硬さが、自ずと決まってくる。
拳風の要求に答えられる体作りの基本功や鍛錬が
型の練習と共に、極めて重要な習得事項だということが
解ってくる。


T師兄は、ヌンチャクを指導してくれた。
紐で木製の六角柱を結んだものを買ってきて、
皮ひもを付け直す。


皮ひものヌンチャクはT師兄の空手の流儀で、
鎖で繋いだ物と違い、刃物を受け止めることは出来ないが
突く攻撃をすることが出来る。


ヌンチャクで狙うのは膝の外側やコメカミ等、「骨の部分」。
これを破壊するイメージで、振るスピードを要求する。


振りが遅いと「ぶおっ」という音だが、
早く振ると、「シュッ」と鋭い風切り音になる。


ただし、精神衛生上、人を壊すイメージをし続けることは
日常生活によろしくありません。経験上。