T師兄語録 3
T師兄の存在は、僕が中国武術を
信じて疑わない最も大きな根拠の一つだ。
空手、ボクシングを経て蟷螂拳に行き着いたT師兄は、
見た目には、眼力こそ只者でないが、体重は軽く、細身で背も高くない。
(蘇先生なんて、でかくて見た目にもいかにも強そうだ)
しかし、動き出すした拳は、これが蟷螂拳だ!という
感じに、断固とした強引さというか、
キレとスピードとパワーを持っている。
「蟷螂拳の前に何か付いているのはニセモノ。
本物は何も付いていない。」
蟷螂拳はいくつかの流派に分かれており、順不同で
七星、八歩、六合、秘門、八極、等々の門派の呼称を
蟷螂拳の前に付けて呼ばれ、または自称している。
これらをひとからげに、切り捨ててしまう、不敵さ。
シビレたね。