T師兄語録 2

『天気の悪いときは座学』

晴耕雨読、という言葉があるのは知っていたが。
中国武術の師兄であるT氏は、新宿スポーツセンターの練習の後、
しばしば僕を喫茶店に誘い、武術の周辺領域のことを
色々と聴かせてくれた。


この時、腕の軽い打撲などには、薬を摺りこんでくれた。
『武術を教える者は、学生のケガを治療できないようじゃ恥になる。』
と言いながら。


技の解説、練習カリキュラムについて等の事はもちろん、
台湾での鍛錬法、武術の流派の系譜や、他流派のこと、
気の流れをコントロールするための道教式座禅の必要性などなど
話題は多岐にわたった。

体を動かす練習と、知識の蓄積の双方を重んじていたと思う。