T師兄語録
僕の生き方に多大な影響を与えた人物、T師兄。
この人の言葉を書き残したいと常々思っていた。
思い出すものから、解説を加えたい。
『頭をかくな。卑屈に見える。』
これを一つ目に出したものかどうか。
しかし、この言葉が、当時の僕にとっては当に衝撃だった。
大学生であった僕は、親元から離れ、身なりも行動も気ままで、
他人の目にどう映るかは、全く気にする必要の無いものだと
自分の中で断じていた。
しかし、服装の気の使い方も僕とそう変わらないと思えた
T師兄からそう言われた時、初めて、見た目や行動が
印象を左右し、印象によって対応が変化することに気付かされた。
その後、僕が服装に気を使うようになったわけではないが、
卑屈には見られない方が良いのではないか、見られたくない、という
発想が初めて湧いてきたのだ。
人は、他人への印象を気遣って(無意識もあるが)
身なり立ち居振舞いをコントロールしていると知った。
その気遣いの在りようと視覚情報の影響は、考察に値する!と思えた。
頭に触れるだけで、卑屈に見える。
卑屈に見えないように、隙の無いように。
T師兄は九州男児、サムライであった。